40歳を過ぎたおっさんが、自動二輪免許を取得すべく教習所に通うシリーズ。以前までの記事は以下のリンク先からどうぞ。
1段階が終了し、いよいよ第2段階です。
でも、この時点でやっと分かったのですが、第2段階ってあんまりやることないんですよ。第1段階は新しいことが次々に押し寄せてくる感じでしたが、第2段階は第1段階でやったことをもう少し深堀りしていく感じ。
なので「ようやく教習半分」というよりは「教習も終わりが見えてきた」という感じになります。
12時限目:再びシミュレータ
2度目のシミュレータになります。
第2段階では3回シミュレータに乗ることになります。でもそんなにやることは変わらないんですよねぇ。
ほとんどが「実車では試せない危険の体験」という感じなので「車の影から覗いているいる子供の足」とか「交差点で飛び出すタイミングを図っている自転車」みたいなのに気をつけていればOKです。
って言うか、体験なのでミスってもOK。あまり気にしすぎてトロトロ運転になってしまうと、シミュレータの意味がない(と怒られました)。
そういうわけで特筆すべきことはないんですが、この教習で入所式でご一緒していた方と再会しました。この方、後々卒検もご一緒することになるのですが、小型だったため普段の教習ではなかなか会う機会がないんですよね。
年齢的には多分私と同じくらいなんですが、とてもパワフルで良い方でした。
13時限目:4輪コース
前にもお話しましたが、私の通っていた「岡山(丸山)自動車学校」は2輪コースと4輪コースが別なんですよ。だから普段の教習では、車のことを考えずに走ることができるわけで、教習としてはあまりよくないのかもしれませんけど、個人的にはとてもありがたいわけです。
ただこの13時限目(2つ落としてるので、実際には11時限目なはず)は、唯一4輪コースでの走行になるんですよね。
初日の記事で書いた華麗なイラストを覚えておいででしょうか?
「二輪コース」と書かれた上に小さな通路が描かれていますよね。これ、一応アスファルト舗装されていますが、かなりの傾斜かつ細い道(車が1台ギリギリ通れるくらい)なんですよ。
ここを通って、その先にある職員さん用の駐車場を抜けると4輪コースへと出られます。普段と違う道ですし、なにしろ急勾配なのでかなり緊張しましたが、この頃になるとバイクの運転自体にはそれほど苦労しなくなっていたので、なんとかなりました(ならないと困るんですけど)。
当然のことながら、4輪コースを走る際にもコース順序はあって、このためだけに覚えて置かなくてはいけません。結構複雑でしかも走ったことがないコースなので、時間がある方は休憩所からコースを一望できますので、一度確認しておいた方がいいかも。
ちなみに私はそれを怠ったため、最初の数周はコースを間違えまくりました……。
当然、交差点・踏切・一時停止なども含まれますし、他の4輪教習車も走っていますので「コースを決められた通りにきちんと走る」というよりは「臨機応変に対処していく」という感じの教習ですね。
S字やスラロームはもちろん、一本橋もありませんから教習自体はそれほど難しくはありません(せまいクランクだけはなぜかあった)。コースも広いですし、路面もきれいなので走りやすい。
ただひとつだけ怖かったのが、直線での全開加速。フルスロットルで一気に加速していくのですが「うっはー、死ぬわー!!」というくらい加速しメータをちらっと見ると「50km/h」。マジかよ……。
速度感を狂わせているのは「風と音」。やっぱりCB400はいい音してるんですよね。それに4輪に比べると加速も凄い。だから余計に「とんでもないスピードだ」と感じてしまうん……だと思いたい。
この教習も基本的には「体験」がメインになっており、余程のことがない限り落ちることはない模様です。
この教習を終えた時点で、最終日までの教習が一気に組まれます。もちろん予定が立たない場合は仕方がないのですが、どうやら最後は一気にやってしまう感じらしい。
そして同時に卒検の日も決定。
普通卒検って見極め後に決めるのかと思っていましたが、一応仮置で取っちゃうみたい。当然、見極めや他の教習で補習になったら、先延ばしになるんですけどね。
14時限目:シミュレータ
またまたシミュレータ。内容は若干異なるものの、基本的には同じことを繰り返します。よって特筆事項はありません。
15時限目:危険回避
15,16時限目は連続して2つ行います。
12時限目でご一緒した方と二人で受講(Aさんとしておきます)。
最初は危険回避。横に並んだふたつの三角コーンを通過するときに、その先にいる教官が旗を上げます。
白旗なら右へ、赤旗なら左へ進路を素早く変え回避行動をするというもの。最初は旗はなしで、自分の好きな方向へ回避の練習を何本かやります。
その後は旗ありですが、回避後にそのまま通過する練習。
最後に旗で回避し、指定位置までに停止するというものを行います。
少し難しく感じるかもしれませんけど、スラロームと急制動が組み合わさったような感じなので、どちらも問題なくできるのであれば大丈夫だと思います(スラロームの要領で回避し、急制動よりも楽に止められるから)。
最初は右側に白旗を上げてくれたりしたんですが、途中から左に白旗みたいなフェイクがあったりで、その点だけは一瞬戸惑ったり。
でも制動距離もタイミングも特に問題なく、(主に)一本橋で折られかけていた「身体能力に対する衰え感」が、ようやく払拭できた感じです(当然、前フリです)。
危険回避が終わったあとは急制動。
「今更急制動?」と思っていたのですが、今回はかなりシビアに見られました。制動をかける場所には三角コーンで印があるんですけど、この時点で40km/hが出てないとダメらしい。
教習用のCB400SFには、メーターの前に4つほどランプが付いてて、この内ひとつが指示速度になると点灯するものなんですよ。これがコーンを通過するときに点いていないとダメ。そしてここで衝撃の事実が。
教官「ランプが点いてないと卒検停止になるから」
マジでっ!?
停止位置よりオーバーすると減点になるんですけど、指示速度が出ていないとそもそも検定対象外になるらしいんですよ。初めて聞きました。
で、停止は問題ないものの、この指示速度がなかなか出ません。なんとなく「ギリギリ40km/h」を狙っていると、寸前でスロットルを戻してランプが消えちゃうみたい。
なのでここは「確実に40km/h以上を出すくらい。45km/hくらい」を目標にすることにしました。急制動の方は(なぜか)そんなに問題なく止まれるので、とにかくスピードを殺さないように。
最後はコースの外周を使って「カーブの通過スピードの体験」です。大きなカーブを最初は20km/hで回って、次に25km/h、30km/hと速度を上げていきます。
「もう無理、と思う前に終わって下さい」とのことで「どこまで速度を出せるか?」というものではない模様です。Aさんは30km/hで終了。私はまだまだ余裕だと思っていましたが、じぃっと待っているAさんと、事前に「この教習でバイクを壊したら実費で直してもらうから」という教官の言葉に、35km/hで止めておきました。
でも、本当は35km/hだと結構ギリギリっぽかったんですよね。多分40km/hでも回れないことはないけれど、大回りしちゃいそう。まぁ体験なので、無理する必要はありませんよね。
これで終わりかなぁと思っていたら、最後に「4コース」なるものを走るとのこと。
ここで冷や汗をかきます。
「そう言えばそんなことが書いてあったよなぁ」という感じで、全然覚えてなかったんです。確かとても簡単なコースなんですが、一部がちょっとだけ違ってたような……。
教官「準備が出来たら、出発して下さい」
私「……」
Aさん「……」
私(チラッ)(手を差し出し「お先にどうぞ」)
Aさん(コクン)
という感じで、なんとか事なきを得ました……ごめん、Aさん。でも助かった。
4コースは外周路が基本のコースで特に難しいことはないんですが、一部だけ違う交差点を曲がるというコース。「今更なんで?」と思っていたのですけど、その交差点が2つ連続になっていて教官がそこを通過するときにひたすら注意をしていたので「多分、これが卒検コースに入ってるんだ」と認識(合ってました)。
別段難しくはないのですが、信号の交差点を曲がり(左)すぐに一時停止の交差点になるので(左)、膨らまないようにキープレフトを守るのがちょっと気をつけないといけないみたいです。
Aさんとはここでお別れ。本当に助かりました。
16時限:再びあいつが……
実は15時限目で、一度だけあれを通過することがあったんですよ。
そう、一本橋。
なんかね。とても久しぶりな感じなんです。でも、もう克服したはずだし、1段階の見極めでも問題なかったし。
「ニーグリップ! ニーグリップ! ニーグリップゥゥゥゥゥ!!」って感じで挑んだのですけど、まぁ落ちました。
自分でもびっくりするくらい、それはそれはキレイに落ちました。
で16時限目は7コースという卒検コースに近いコースを走るわけなんですが、コース自体は問題ないものの、一本橋で落ちる落ちる。しかもどんどん落ちる場所が手前になってきています。
最初は「あぁ〜落ちるぅぅぅ(コテン)」って感じだったのに「あ(コテン)」みたいな。
S字もクランクも、スラロームも急制動も坂道発進も問題ない。確実に上達してきている。
なのに一本橋だけはどんどん下手になってきてる……なぜ……。
教官には色々教えてもらったんですけど、どうにもなりません。教習後、深い溜息で「なんで今になってできないの?」と言われてしまう始末です。こっちが聞きたいくらいです、教官。
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